NTT国際協力関係者方々とのご縁

(財)日本国際協力センター(JICE) 理事長
松岡 和久

ICT海外ボランテイア会会員の皆様、明けましておめでとうございます。本年における皆様のご健勝とご多幸を衷心よりお祈りもうしあげます。私は日本国際協力センターの松岡と申します。どうぞ、よろしくお願い申し上げます。

昨年9月、高校の東京同窓会総会において加藤隆事務局長とお近づきになる機会を得、皆様のような素晴らしい活動をなさっている国際協力の仲間(失礼をお許し下さい)がいらっしゃることが判明し、勝手ながら、ここにご挨拶を申し上げる次第でございます。

私は1970年JICAの前進である海外技術協力事業団(OTCA、1974年JICAに改組)に入団、2007年末にJICAを退団し、以後現在に至っております。OTCA入団直後の10年間は、大学で土木工学を学んだこともあり、開発調査部(現在の経済基盤部)に配属され、交通インフラのF/S等の調査業務に従事しておりました。当時の同部員は、8割が関係省庁等からの技術系出向者で占められおり、電気通信分野はNTTとKDDからの出向者が担当しておりました。この間、NTTから出向されていた三浦健氏、速水昭三氏、片桐徳一氏に大変お世話になりました。分野が異なっていたため、直接技術的なご指導を仰ぐことはありませんでしたが、当時連日行われていた、アフターファイブの課内会議?では、役人との付き合い方、海外出張時での注意事項、酒の飲み方等「社会人としての心得」について多くの薫陶を賜りました。その時のご指導のお蔭で今日の自分があると、身にしみて感じております。その後、NTT退職後JICAの国際協力専門員となられた鈴木靖雄氏とは無償資金協力関連業務で、山崎尚男氏とはインドネシアでご一緒させていただき、両氏からは技術者魂というものを学ばさせていただきました。

JICA人生最後の5年間(2003年~2007年)はアフリカ・インフラ・教育・保健医療・緊急援助隊そしてボランティアを担当しておりました。その間、シニアボランティアの皆様とは派遣前研修の開講ないしは閉講の際ご挨拶する機会があったのではないかと存じます。あるいは、待遇見直し(改悪とご批判された方も多くいらっしゃり、直接ご説明させていただいたこともありました。)や、JOCVとの合同研修を開始した頃の担当であったといえば、ご記憶にある方もいらっしゃるのではないかと思います。JOCVとの最初の合同研修は駒ヶ根で行われましたが、シニアの方からのJOCVに対する生活規律や技術知識・経験での様々なご指導が非常に有効であることが実証されたことは言うまでもありません。

しかし、一番驚いたことはシニアの方々の旺盛な食欲で、初日はご飯が不足し、翌日から普段の1.5倍の量に増やしたことや、自動販売機の牛乳が直ぐに売り切れになる等、面白い逸話を沢山覚えております。

また、この期間はアフリカへのボランティア派遣を大幅に増やした時期でもあり、ガボン・カメルーン・ナミビア・への新規派遣とルワンダへの再派遣が始まり、これらの国々には在外事務所が開設されました。ルワンダの事務所開きには貴会の特別顧問でいらっしゃる宮村大使にご臨席を賜り、温かいご祝辞を頂戴いたしました。さらには、カガメ大統領にも拝謁するという光栄にも浴し、この場をお借りいたしまして、改めて当時のご厚情に感謝申し上げる次第でございます。

JICA退団後、2008年よりJICEに勤務し、来日するJICA研修員・留学生(無償・有償)・高校生等交流のお世話やJICA派遣センターにおいてボランティアや専門家の皆様の派遣業務を担当し、皆様の派遣から帰国までの様々な手続き業務を実施させていただいております。皆様の現地での活動が円滑に実施されることを願いつつ、業務に邁進いたしておりますが、不行き届きな点があった場合には、この場をお借りいたしまして、深くお詫び申し上げたいと存じます。今回の「仕分け」の結果、2012年より、JICA研修員・JICA派遣センター関系業務がJICAに内製化されることが決定し、今後はJICA以外の研修員・留学生(無償・有償)・高校生等の受け入業務を中心に、JICAから自立した形で国際協力に貢献して参りたいと考えております。因みに、ボランテイア関連業務も仕分けを受け、予算的に厳しい状況にはありますが、事業自体を否定されたわけではありませんので、ご安心頂きたいと存じます。

これまで申し上げましたように、この40年間に亘る私の国際協力人生はNTTの三浦先輩(大学)との出会いから始まり、加藤先輩(高校)との出会いで終ったと言っても過言ではなく、NTTとの不思議なご縁を感じざるを得ません。その意味でこうして皆様とお近づきになれることを心より嬉しく思っております。

さて、短くもあり、長くもあったこれまでのJICA人生の中で、最も強く感じることは、「日本・日本人の知の凄さ・素晴らしさ」ということであり、今後ともライフワークとしてこの「日本・日本人の知」を世界に伝える業務に専念して参りたいと考えております。従いまして、今回のICT海外ボランテイア会会員の皆様とお近づきになれたことを機会に、今年は、「シニア人材の知を如何にして(JICA以外の財源活用)、世界に伝えるか」ということを課題として取り組んで参りたいと考えておりますのでどうぞよろしくお願い申し上げます。

最後に、今年のICT海外ボランテイア会の益々の発展をご祈念申し上げ、私のご挨拶とさせていただきます。

 

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